【園長だより】小さな箱庭遊び

前回の園長だよりで、箱庭遊びについてご紹介しました。その時は外のテラスに用具を出し、大勢で一緒に遊ぶ活動でした。気づかれた方もいらっしゃるかも知れませんが、この時に使った箱は一般的な箱庭療法用の箱に比べてかなり大きく、実は以前に短期大学の私のゼミナールで「箱庭遊び」をテーマに活動した際に、学生が頑張って作ってくれたものです。正方形なので複数人で囲むのに良く、折々に活躍してくれていますが、何分にも重いため、普段使いには残念ながら向きません。市販の国際規格の箱も所有していますが、職員がひとりで準備するのが大変なのは同じです。そもそも箱庭は動かすことを前提としていないのですね。

ところが、家庭用なのか分かりませんが、そうした動かせる箱へのニーズがどうやらあったらしく、今は箱庭用具を制作している会社で「ミニ箱庭」という、大人なら砂を入れても抱えて運べるサイズのものが販売されています。これを購入して倉庫に寝かせておいたところ、秋に箱庭遊びを行った年少クラスで、お部屋の片隅に一人用の「箱庭コーナー」を設けてくれました。他の教具と同様に、担任が子どもたちに遊び方やルールを説明し、自主活動の選択肢のひとつとする形です。

廊下に面した窓の向こうにコーナーがあるので、時折のぞきに行くと、遊んでいる子どもがいたのでパチリ。遊びというと友だちと賑やかに活動しているイメージがありますが、こうしてひとりで黙々と取り組む時間も子どもの心の育ちには大事な時間だと感じています。実はさらに小さいポータブルの箱庭セットも見つけて年中・年長クラスに提供したので、これから活用してくれることを期待しています。

                                        園長 杉山幸子